「小学校を受験するのに何が一番必要ですか?」
という質問をよく受けます。
詳しく言えばそれぞれの分野で様々な能力が、
必要になってくるのですが、すべての分野において総合的に必要なのはズバリ【聞く力】なんですね。
聞く力がないと小学校受験には受かりません。
”聞く”という行動には受動的に`”聞こえてくる”ものと、
能動的に”聞こうとする”この2つがありますが、
ここで言う【聞く力】は”聞こうとする”という能力です。
具体的にどういうことか考えてみましょう。
なぜ聞く力が必要なの?
【聞く力】を考える前にまず入試内容に触れておきたいと思います。
分野としては以下のものが挙げられます。
◎ペーパー問題
◎運動
◎面接
◎行動観察
◎制作
◎巧緻性
代表的なものはこれくらいです。
小学校によって制作がなかったり運動がなかったりするところもあるので、
行きたい小学校の入試内容は調べておきましょう。
具体的にどんな問題が出されるの?
問題は多岐に渡ります。
個別には別記事にするとしてここでは例として一つずつ挙げていきます。
ペーパー問題…お話の記憶(短いお話を聞いた後、内容について答える問題)
運動…サーキット(コーンからスタートしてスキップ二番目のコーンからケンケン三番目のコーンを回って走って帰ってくる)
面接…仲の良いお友達の名前を三人言ってください。
行動観察…タンバリンが1回鳴ったらうさぎの真似、2回鳴ったら象の真似、3回鳴ったらその場で座りましょう。
制作…公園で遊んでいる絵を描きましょう。必ず自分とお友達二人をいれましょう。
巧緻性…太い線をはさみで切った後一番右の穴と左から二番目の穴にひもを通して蝶結びをしましょう。
どうですか?
お話の記憶は【聞く力】の最たる問題でぼーっと聞いていたら一問もわからなかった、
なんてこともありえます。
運動のサーキットは聞いてないと、
何番目のコーンのところでどんな進み方をするのかわからなくなります。
他の子がしているのを見ることは出来ないので、
聞いてないともうめちゃくちゃなことしかできないでしょう。
面接のこの問題ではお友達の名前3人言わなければなりません。
1人や2人ではダメなのです。
このように行動観察、制作、巧緻性もすべて問題を
きちんと聞き取って理解していないと指示されたことが出来ません。
当たり前ですがこれらはすべて小学校の先生から発題されます。
前に立った先生が口頭、あるいは録音で発題されます。
その時に「え?もう一回言って!」なんてことは出来ないのです。
一回で聞き取る能力がなければどうすることもできません。
こちらの記事↓で出てくるタイプ6はこの聞く力のないお子さんです。
https://happyojuken.com/2019/09/20/ojyuken/
聞く力は何故必要か?
聞く力は受験に関係なく小学校生活においても、
とても大切な能力になってきます。
集団生活の中で聞く力がない、すなわち先生の話が聞けない子は、
何をするにもワンテンポ遅れ、
それだけならまだしも、やるべき事がわからず
関係ないことをやって周りに迷惑をかけ続けます。
聞く力は集中力とも密接に関係しているので、まともに学力に反映されます
学校側にしてみたら小学校生活での学力向上を考えると話が聴けるお子さんが欲しいですよね。
お教室では年長クラスの初めの方こそ、「一回しか言わないのでよーく、聞いてね。」と、
念押ししますが入試が近づいてくるとそういうことはもう言いません。
聞き逃したら最後、0点です。「しまった!聞いてなかった」
「わかってるのに、点が取れなかった、悔しい!」と、
思える子はそういう経験を積み重ねて段々と聞けるようにはなりますが、
最後まで聞けない子も中にはいます。
聞く力を養うにはどうすればいいの?
小学校入試ではしつけを見られます。なのでお教室だけの机上の勉強だけでは厳しいところがあります。
本当なら母親向けのクラスを作りたいくらいです。
お家でしていただきたいことは言われたことは一回でするように促す
を徹底して下さい。
子供にも「一回で聞くこと」を言い聞かせて下さいね。
まとめ
小学校受験に一番必要なのは【聞く力】です。
すべての分野において【聞く力】が必要になってくるので、上記に挙げたように【聞く力】をしっかりと養ってください。
そしてちゃんと聞くことが出来たら、思いっきり褒めてあげることを忘れないでくださいね。
受験の成果だけではなく【聞く力】が子供に備わると今後の子育てが少しだけ楽になります^^
\🌸プリントは出来て当たり前🌸/
プリントは徹底的に対策すれば点を取れる課題です!!