小学校受験の製作の課題の中で、
「お絵描き」という項目があります。
絵が得意な子 不得意な子様々です。
一見下手でも絵を描くことが好きな子もいます。
反対に上手でも絵を描くことがあまり好きではない子もいます。
小学校受験の絵画制作では何に注意すればよいのでしょうか。
自由画
名前の通り「なんでも好きなものを描いていいですよ」という課題です。
大人でもこう言われたら迷ってしまいますよね。
でもこれはチャンスです。自分の一番得意な絵を描けば良いのです。
絵を1つ描いたら必ずその絵について説明できるようにしておきましょう。
- どんな場面の絵なのか
- なぜその絵を描いたのか
条件画を描く時の注意点
条件画では好きな絵を描くのではなく指示された絵を描きます。
場面設定
場面を設定されてそれについて絵を描くという課題です。
例えば…
- 海の中の絵
- 公園で遊んでいる絵
- 海で遊んでいる絵
- 季節の絵
- 動物園の絵
- 遊園地の絵
など場面を設定した絵を描きます。
当然、説明しなくてもその場面であるということが、わからなければいけません。
公園で遊んでいる絵を描く課題で遊んでいる子供だけ描いても、場所がわかりません。
公園にある滑り台や砂場など、背景をきちんと描くことが大切です。
対象物指定
場面設定に加えて人物や生物の指定がある場合もあります。
例えば…
- 園庭で遊んでいる絵を描きましょう。ただし、自分とお友達二人の絵も描きましょう。
- 海の中の絵を描きましょう。ただし、魚は3匹よりたくさん描きましょう。
などのように数が条件として提示される場合があります。
この場合前半は話を聞いて、「あ、海の絵か、海、海…。」
などと考えて後半のお話を聞いていないと、魚の数を指示通り描くことができないかもしれません。
先生のお話しを最後まできちんと聞く姿勢は小学校受験では必須ですね。
形を使って
あらかじめ画用紙に丸や四角、
線が描いてあってそれを元に絵を描くという課題です。
自由に描いて良い課題も、それを使って公園の絵を描きましょう、
という条件の課題もあります。
描いたことがないと難しい課題なので、いくつかの場面を設定して練習しておくと良いでしょう。
絵画全般
「…では描き始めましょう。」でスタートしても考えてしまって、なかなかクレヨンや色鉛筆が動かない子がいます。
描きなれていないと このようなことがおこります。
時間だけがどんどん過ぎてしまって、
いざ描き始めても時間切れで、最後まで描けなかった
ということにならないように、すぐに描き始める練習もしましょう。
絵の上手い下手で合否が決まる訳ではありません。
指示が聞けているか、楽しそうに取り組んでいるか、絵の説明が出来るか、など総合して判断されます。
とは言え、絵の練習は必要です。
具体的には
- 人間は人間らしく描く。顔ならきちんと目鼻口、まゆげ、耳まで描く。体全体なら棒人間にならないように首、肩、胴体、手足を描く。幼稚園児くらいでは手足が線、体が三角形で肩を描かない子が多いように思います。
- 魚はひれまで描く。
- 動物はぞうやライオン、くま、うさぎ、キリンなど馴染みのある動物を描く練習をする。
- 奥行きのある絵を描く練習をする。
子供の絵でよくあるパターンが画用紙の下辺を地面とする絵です。
そうすると画用紙の上は空であるはずなのに人が浮いている…という変な絵になっていることがあります。
いきなり描けと言われても描けません。
始めはお手本の真似をして描きましょう。
真似をして描いているうちに自分のオリジナルを入れられるようになれば良いと思います。