小学校受験は親の受験と言われますが、
中学校受験もまた親の受験であることに変わり有りません。
小学校受験は手取り足取り親が、
主導しなければ幼稚園児が自ら受験の為の勉強をすることは無理です。
中学受験では低学年、中学年、高学年で親の役割も変わってきます。
ここでは低学年で親が中学校受験の為にするべきことを考えます。
中学校受験の為に親が苦労していること
中学校受験で親が苦労することはなんでしょうか?
勉強しない
成績が安定しない
受験校が定まらない
周りの理解が得られない
お金がかかる
難しすぎて教えられない
友達と比べてしまう
プリントの山
etc.
他にもたくさんあります。
中学受験は親にとっても子供にとってもかなりの精神的ストレスを伴います。
そんなストレスの原因をひとつでもなくす為に低学年でできることがあります。
低学年で親がするべきこと
高学年になると中学受験に関して親の悩みは尽きなくなります。
悩みをすこしでも減らす為に低学年でできることはなんでしょうか。
自分のことは自分でさせる
なんだ、そんなことか、とお思いになったかもしれません。
しかし生活能力と学習能力は密接に関係しているのです。
自分のことが自分で出来ない子が自ら勉強できるわけがありません。
ずっと親が先導してこのプリントやって、次はこれで、と指示していかなければなりません。
これでは親は大変ですね。
やるべきことを自分で判断して自ら学習できる子に育てるとその分親は楽になります。
整理整頓するくせをつける
「自分のことは自分でさせる」と似ています。
大人でも整理整頓出来ない人はいますよね。
机の上やカバンの中が整理できない=仕事が出来ない人、
とされているのは広く知られています。
整理整頓するには空間や時間を効率的に管理する能力が必要とされます。
物理的に整理整頓ができない人は、頭の中の情報も整理整頓することができません。
つまり論理的に考えることが苦手なんです。
色んな条件を整理して答えを導きだす、算数や国語でも作文を書いたり、
読解の問題で登場人物の行動や思考を整理して、
読み進めていくのに必要な能力になってきます。
一朝一夕に身につく能力ではないので、
低学年のうちから整理整頓のくせをつけておくことが肝心です。
環境を与えること
これが一番大事です。
中学受験に詳しい教育者は、子供が低学年のうちはいっぱい遊ばせて…と言っています。
異論はありません。
しかし遊ばせるだけではダメなんです。
ずっと勉強させずに遊びばかりの生活で4年生ぐらいから急に勉強しなさい!
と中学受験の勉強にシフトさせようとしても無理というものです。
子供にしても勉強しなくても何も言われなかったのに、
急に勉強しろと言われても戸惑ってしまいますし、
生活スタイルの変更を強いられてストレス以外の何物でもありません。
勉強させられていると感じてしまいます。
勉強と遊びは両立できます。
小さい時から短時間の勉強を習慣化してしまえば、
子供は勉強させられているとは感じません。
勉強するのが当たり前という習慣を持っている子は強いです。
その短時間の勉強も、出来ないからと叱ってはいけません。
褒めて認めて親との楽しい時間と認識させることができたら最高です。
そのためには勉強をスタートさせる一年生から毎日の勉強を習慣化することが重要になってきます。
まとめ
中学受験の為に低学年でするべきことは先取り学習ではありません。
整理整頓や生活習慣などすぐに身につかないことを、
じっくりと育てていくことが後の学習に役立ってくるのです。
短期に成績が上がるというようなことではないので、
重要度が低く見られがちですが、このことをわかっているとわかっていないのとでは各段の差が表れます。
そして、勉強の習慣をつけることは中学受験の為だけではありません。
一貫校だとしても、深海魚(成績が下位で安定すること)にならない為には重要なことになってきます。